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2023/03/29
「組み込みエンジニアってどんな仕事?」
「どんな人が組み込みエンジニアに向いているの?」
「組み込みエンジニアへの転職に有利な資格は?」
こんにちは。『FreeLans』編集部ムラセです。
これまで「インフラエンジニア」「システムエンジニア」についてご紹介しましたが、今回はモノづくりエンジニアとも言われる、組み込みエンジニアについてご紹介します。
これから組み込みエンジニアを目指す方にもおすすめの資格もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
私たちの日常生活に欠かせない家電製品や通信機器など、コンピューターによって動作するほとんどの製品には、その内部に機能を制御するためのシステムが組み込まれています。 そして、その製品を制御するソフトウェアの開発を行うのが「組み込みエンジニア」です。
組み込みエンジニアの仕事内容は企業や分野によっても異なりますが、主に以下の流れで行われます。
➀製品企画
↓
➁システム設計
↓
➂ハードウェア/ソフトウェア設計
↓
➃実装(プログラミング)
↓
➄テスト
↓
➅運用・保守
「システムエンジニア徹底分析!」でもシステムエンジニアの仕事の流れを説明しましたが、組み込みエンジニアも仕事の流れはほぼ同じと言えます。
基本的にはソフトウェアの設計が中心ですが、案件によってはソフトウェアだけでなく、ハードウェアの設計も行う場合があります。
製品企画~ハードウェア/ソフトウェア設計といった上流工程は経験やスキルが求められますが、テストや運用・保守など、経験の浅い人でも可能な業務もあります。
未経験から組み込みエンジニアに就職する場合は、まずこういった業務から経験を積んで、キャリアアップしていくケースが多いでしょう。
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組み込みエンジニアの仕事は、IoT(モノのインターネット)の普及により、更なる需要を生み出しています。 IoTとは、あらゆるモノをインターネットに接続する技術のことです。これまでインターネットに接続されていなかったものがインターネットに繋がることで、新たな価値を生み出しています。
IoTの分野では組み込みシステムが欠かせません。そのためIoTの需要の高まりとともに、今後も組み込みエンジニアの更なる需要が見込めます。
組み込みエンジニアは、家電などの製品を実際に動かすプログラムを開発するため、ITエンジニアの中でもモノづくりの要素が強いと言えます。 子供の頃からプラモデルを組み立てることが好きだったり、工作をすることが好きだったという人は、組み込みエンジニアに向いている可能性が高いです。
自分が設計したシステム通りに実際に機械が動作することに、大きなやりがいを感じられるでしょう。
集中力を要する作業や、根気よくコツコツ行う作業もたくさんあります。 また、タイトなスケジュールになりやすいため、納期が迫っているときなどは特に、集中力を切らさずに作業を行う必要があります。
長時間パソコンの前に座っていることもあるので、一日中パソコンに向かっていても苦にならない人は向いていると言えます。
組み込みエンジニアは、プログラミングだけできればいいという仕事ではありません。 プログラミングスキルの他、ハードウェアとソフトウェア両方の知識も必要となります。幅広い知識が必要となるため、組み込みエンジニアになった後も継続的な学習は必須です。
勉強し様々な知識を身に付けて行く必要があるため、考えるのが苦手だったり、継続的な学習が嫌な人は向いていません。
そもそも家電製品や機械に興味がない人は、組み込みエンジニアに向いていません。
実際にどうやって家電が動作しているか、どんな機能があるとさらに便利になるのかということに興味を持てる人は向いていると言えるでしょう。
論理的思考力をわかりやすく言うと「物事に対して、その根拠を筋道を立てて考える力」のことです。 システムの開発中に問題が起きることも多々あります。そんな時にどのように対処すればよりよい解決策が導けるか、論理的思考ができることは組み込みエンジニアにとってとても重要です。
組み込みエンジニアになるために有効な方法を2つご紹介します!
組み込みエンジニアになるには、プログラミングスキルは必須です。プログラミングを学べるスクールで学び、基礎知識を身に付けるというのもひとつの方法です。 スクールに通うには費用がかかってしまいますが、全く知識がなく不安な方、どうやって勉強したらいいのかわからない…という方は、スクールに通ってみるのもおすすめです。また、最近はオンラインスクールも充実しており、どこにいても勉強をすることが可能な点においては、始めやすいと言えるのではないでしょうか。
組み込みエンジニアはモノづくりの要素が強いと言えますが、プログラミングであったり、他のITエンジニアと共通するスキルもあります。 ITエンジニアとしての経験を積み、組み込みエンジニアに転職するのもひとつの方法でしょう。
人材不足もあり、未経験から組み込みエンジニアを目指すことも可能です。
ただし実務経験がない場合、30代以降になると転職が難しくなります。
また、未経験から組み込みエンジニアを目指す場合、かなりの努力が必要となるでしょう。
最初は運用・保守やテストエンジニアから経験を積んで…ということも珍しくありません。そういった仕事に携わりながら、自らスキルアップを図る必要があります。 もし未経験から組み込みエンジニアになりたいと思っているなら、資格を取得することをおすすめします。
資格を取得することで、スキルがあること、また意欲があることをアピールでき、転職を有利に進めることが可能になります。
■基本情報技術者試験
「インフラエンジニア徹底分析!」で、インフラエンジニアを目指す方におすすめの資格としてもご紹介しましたが、こちらの資格はITエンジニアの登竜門とも言われており、IT業界で働くときに必要な基礎知識が問われる試験です。
エンジニアに必要な基本的な知識から応用まで幅広く出題されますので、これからITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる人にピッタリの資格です。 情報処理技術者試験には4段階のレベルがあり、基本情報技術者試験はレベル2に分類されます。
ITパスポート試験がレベル1ですので、それに比べると難易度は上がりますが、未経験であってもしっかり勉強をすれば合格できる試験です。
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■応用情報技術者試験
応用情報技術者試験はレベル3に分類されており、先ほどの基本情報技術者試験のワンランク上の資格になります。 資格を取得することで、技術だけでなく経営に至るまで、幅広い知識と応用力を有するITエンジニアの証明となります。
基本情報技術者試験・応用情報技術者試験ともに、国家資格となります。
■エンベデッドシステムスペシャリスト試験
こちらの資格は、レベル4に分類されています。レベル3の応用情報技術者試験よりもさらに難易度が上がりますので、段階的に資格取得を目指すとよいでしょう。 エンベデッドシステムスペシャリストの資格も国家資格となり、取得することで、組み込みエンジニアとして必要な、組込みシステムの設計や構築の知識を持つことの証明になります。
IoTを含む、幅広い領域に対応できるエンジニアを目指す方に最適の資格です。
■OCRES(OMG認定 組込み技術者資格試験)
国際標準化団体OMGによって認定される、130ヶ国以上で実施されている世界標準の試験であり、知名度の高い国際的な組み込み技術者試験です。 コース内容はモデリングの世界標準であるBPM、SysML、UMLの3つに分かれており、それぞれのコースの中で初級、中級、上級の3つのレベルが設けられています。
■ETEC(組込み技術者試験制度)
一般社団法人 組込みシステム技術協会が主催する、組み込み技術者向けの試験です。
こちらの試験は「組込みソフトウェア技術者試験クラス2」と中級技術者向けの「組込みソフトウェア技術者試験クラス1」があり、クラス2は大学や専門学校で組込みソフトウェア教育を受けている学生なども対象にしているため、組み込みエンジニアとしての実務経験がない方も挑戦しやすいでしょう。
また、クラス1はクラス2の上位資格となっており、クラス2で500点以上のスコアを取得しないと受験することができません。 この試験は合否判定がなく、あくまで受験者の理解度などを分野ごとに客観に評価する試験となっています。
組み込みエンジニアがスキルアップを目指す際にもおすすめしたい資格試験です。
■JSTQB認定テスト技術者資格
JSTQB認定テスト技術者資格とは、ソフトウェア技術者のテスト技術を認定する資格です。日本におけるソフトウェアテスト技術者資格の認定を行うJSTQBによって実施されます。
試験には「Foundation Level」「Advanced Level」の2つのレベルがあり、「Foundation Level」に認定されることで、ソフトウェアのテストに関する基礎レベルの技術を持っていることの証明となります。「Advanced Level」は「Foundation Level」の上位資格となり、テスト全体のマネジメントやテスト評価に関する知識が問われます。
今回は組み込みエンジニアについてご紹介しました!
モノづくり系エンジニアとも言われる組み込みエンジニアですが、この記事を読んで自分に向いているかもと思われた方もいるのではないでしょうか? その仕事について理解することは、転職を成功させる第一歩です。
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