お役立ち情報

2023/08/18

WebエンジニアとWebデザイナー それぞれの役割と違い

webサイトイメージ
こんにちは。『FreeLans』編集部ムラセです。
WebエンジニアとWebデザイナーは、我々が日常で使うWebサイトやアプリを支える重要な職種です。
エンジニアは技術的な側面を担当し、サイトやアプリがスムーズに動く仕組みを作ります。対照的に、デザイナーはユーザーにとって視覚的に魅力的で使いやすいデザインを考案します。

この記事では、この2つの職種の役割や違いを詳しく解説します!

1.はじめに:WebエンジニアとWebデザイナーの役割

Web業界において、「Webエンジニア」と「Webデザイナー」は、サイトやアプリケーションを構築・発展させるための2つの主要な職種として知られています。しかし、これらの職種に明確な違いがあり、それぞれ異なる役割と責任を持ちます。

Webエンジニアは、主にサイトやアプリケーションの「バックエンド」、すなわち裏側の技術的な側面を担当します。ユーザーが実際に目にすることのできないサイトの骨組みを作成し、サイトの機能性や安全性を確保する役目を果たします。

一方、Webデザイナーは「フロントエンド」に焦点を当て、サイトやアプリケーションの見た目や操作感を設計します。ユーザーが直接触れるインターフェースや視覚的要素を作成し、使いやすく魅力的なデザインを追求します。

この二つの職種は、一見対照的に見えるかもしれませんが、実際には密接に連携してWebの世界を形成しています。
この記事では、それぞれの職種の具体的な業務内容と、どのように連携してプロジェクトを進めるのかを深く探っていきます!

2.Webエンジニアの世界

Webエンジニアとは?

Webエンジニアとは、私たちが日常でよく利用するWebサイトやスマートフォンのアプリを作るプロフェッショナルのことを指します。オンラインショッピングサイトやニュースサイト、さらにはゲームアプリなど、私たちがデジタルの世界で楽しむ全てのものは、Webエンジニアたちの手によって生まれています。
彼らは、サイトやアプリがスムーズに動くように裏側の仕組み(システム)を作る役割を担っています。

プログラミングをするWebエンジニアの男性

プログラミングの役割と主な言語

Webサイトやアプリは、特定の言語で書かれた「プログラム」という指示書の集まりで成り立っています。この言語を書く行為を「プログラミング」と呼びます。Webエンジニアは、HTMLという言語でサイトの基本的な骨格を作り、CSSでデザインや色を美しく飾り付けます。さらに、JavaScriptという言語を使って、ユーザーがボタンをクリックした時の動きなど、さまざまな機能を追加します。

システムの構築:プロセスと重要性

システムやWebサイトを作る際のプロセスは非常に複雑です。まず、どのような機能やデザインにするかの計画(設計)を立て、その計画通りにプログラムを書き始めます。作成途中で動作を確認するテストを行い、問題が見つかれば修正します。この一連の流れをしっかりと行うことで、ユーザーにとって使いやすく、安全なサイトやアプリが生まれます。

Webエンジニアの主要なツールと技術

Webエンジニアは、彼らの仕事を円滑に進めるためのさまざまなツールを日常的に使用しています。例えば、「Git」というツールは、複数のエンジニアが一緒にプログラムを作る際に、変更履歴を管理するためのもの。また、「Docker」は、エンジニアが使うPCの環境を統一し、どこでも同じ条件でプログラムを動かすための技術です。
これらのツールや技術を駆使して、エンジニアは質の高いWebサービスを提供してくれます。

要するに、Webエンジニアは、私たちがインターネット上で快適に情報を得たり、サービスを利用するための裏方のヒーローです。彼らの専門的なスキルや使うツールのおかげで、私たちのデジタルライフはより便利で楽しいものとなっています。

3.Webデザイナーの領域

Webデザイナーとは?

Webデザイナーは、Webサイトやアプリケーションの「見た目」と「使いやすさ」をデザインするプロフェッショナルです。技術的な部分だけでなく、ユーザーが感じる心地よさや満足感をもたらす役割を持っています。文字通り、デジタルの世界を「美しく」と「使いやすく」彩るアーティストと言えるでしょう。

視覚的要素のデザイン:色、形、配置

Webサイトやアプリケーションの第一印象は、色や形、そして各要素の配置によって大きく左右されます。例えば、心地よい青は信頼性を、明るい黄色は活気を象徴すると言われています。Webデザイナーは、これらの色の心理を理解し、目的やブランドのイメージに合わせて選択します。さらに、形や配置によっても情報の伝わりやすさやサイトの使いやすさが変わってきます。

カラフルなPC画面

UI(ユーザーインターフェース)の設計の基礎

UIは、ユーザーがサービスや製品と直接対話する部分を指します。
ボタンの大きさや位置、文字の読みやすさなど、ユーザーがストレスなく操作できるデザインを実現するのがWebデザイナーの役目です。効果的なUI設計により、ユーザーは直感的に操作を行い、サイトやアプリの目的を達成することができます。

UX(ユーザーエクスペリエンス)の重要性

UXは、ユーザーが製品やサービスを使用する際の全体的な感じや経験を指します。
良いUXデザインは、ユーザーのニーズを満たし、期待を超える体験を提供します。Webデザイナーは、ユーザーの行動や感情を深く理解し、それに基づいて最適なデザインを追求します。UIとは異なり、UXはより広範な視点からユーザーの満足度を高めることを目指します。

Webデザイナーは技術とアートの融合であり、彼らのクリエイティブなセンスと専門知識によって、私たちのデジタルな日常がより豊かで楽しいものとなっています。

4.エンジニアとデザイナー:連携の鍵

チームでの協力の重要性

Webサイトやアプリの制作において、エンジニアとデザイナーはまるで相棒のような存在です。
エンジニアはマシンが理解する言語(プログラム)を使って「どのボタンを押せば、どういう動きが出るか」を設計します。

一方、デザイナーは「そのボタンはどこに配置するのが使いやすいか」「どんな色や形にするとユーザーに親しみやすいか」を考えます。この二つの役割が上手く連動しないと、使いにくい、または見にくいサイトやアプリが出来上がってしまいます。

連携を円滑にするツールと方法

エンジニアとデザイナーがより効率的に協力するためには、いくつかのツールや方法が役立ちます。例えば「Figma」や「Adobe XD」といったツールは、デザイナーが作成したデザインをエンジニアとリアルタイムで共有・編集するのに使います。そして「Slack」や「Trello」はチーム全体のコミュニケーションやタスク管理に役立てることができます。

プロジェクトでの役割分担の例

具体的なプロジェクトを想像してみましょう。例えば、新しいWebショップを開設する場面。初めにデザイナーは、商品の写真や説明文がどのように表示されるか、購入ボタンの位置や色などを考えてデザインの雛形を作ります。その後、エンジニアはそのデザインを基にプログラミングを行い、Webショップを実際に動くものとして作成します。途中、デザイナーから「このボタンをもう少し目立たせたい」という要望や、エンジニアから「この機能はこのように変更した方が良い」という提案が出ることも。双方の専門知識を生かしながら、最終的にはユーザーが使いやすく、かつ魅力的なWebショップを完成させます。

このように、エンジニアとデザイナーはそれぞれの得意分野を活かし、一つの目標に向かって協力することが重要です。

5.実際のプロジェクトでのエンジニアとデザイナーの連携

Webサイトやアプリケーションの開発において、エンジニアとデザイナーの連携は非常に重要です。その連携の成果がどれほどの影響をもたらすのか、2つの事例を通して詳しく見ていきましょう。

ケース1:成功事例

都市部の若者をターゲットとした新しいWebサービスを開発したA社。このプロジェクトの最初から、デザイナーとエンジニアが手を取り合って作業を進めていきました。デザイナーはユーザーが直感的に使えるデザインを提案し、それをベースにエンジニアがシステムを構築。途中、技術的な制約や課題に直面した際も、双方が協力し合いながら最適な解決策を模索。この緊密な連携のおかげで、期間内に高品質なWebサービスを完成させ、ターゲット層からの高い評価を受けました。

ハイタッチをする男女

ケース2:改善点を持つ事例

B社は、企業の内部向けに使用する新しいシステムの開発を進めていました。しかし、プロジェクト初期からデザイナーが作成したプロトタイプとエンジニアの開発方針が合わず、双方の間にはコミュニケーションのギャップが生じていました。デザイナーが提案した機能やデザインが技術的に難しい場合、エンジニアはそれを単独で変更してしまうことが頻発。このようなミスコミュニケーションが続いた結果、プロジェクトの完了が大幅に遅れる事態となりました。

これらの事例を通して、Web開発の現場でのエンジニアとデザイナーの連携の重要性が浮き彫りになります。成功するためには、双方の専門知識を尊重し、継続的なコミュニケーションが不可欠です。

6.まとめ

Webサイトやアプリを見る際、その美しいデザインや滑らかな動きに感動したことはありませんか? それらの背後には、WebエンジニアとWebデザイナーという二つの異なる専門職が深く関わっているのです。

Webエンジニアは、一言で言うと「Webサイトやアプリの骨組みを作る」人です。彼らはプログラミング言語を使って、ユーザーがボタンをクリックした時に何が起こるのか、データはどのように動くのかといった背後の機能を構築します。これは、ある意味で建物の骨組みを作る大工のような役割です。

一方、Webデザイナーは「その骨組みを美しく、使いやすく装飾する」人です。彼らは色の選び方やボタンの配置、ユーザーがサイトやアプリを使いやすく感じるデザインを考えます。これは、内装デザイナーやインテリアデザイナーのような役割と言えます。

「Webサイトやアプリの骨組みを作る」Webエンジニアと、「その骨組みを美しく、使いやすく装飾する」Webデザイナー、実際のプロジェクトでは、それぞれが手を取り合って連携します。
例えば、デザイナーが考えたデザインをエンジニアが実現可能かどうかフィードバックしたり、エンジニアが技術的な制約をデザイナーに伝えて共同で解決策を考える、といった具体的な連携が求められます。
今回紹介したケーススタディを見ても、成功事例はエンジニアとデザイナーの強い連携の上に成り立っています。逆に、改善点を持つ事例では、その連携が不足していたことが見受けられました。

Webサイトやアプリの制作は、単なる技術やデザインだけでなく、人々の連携とコミュニケーションが重要なのです。

7.最後に

今回の記事を通じて、エンジニアとデザイナーの役割や連携の重要性、そして実際の現場での動きを理解していただけたら幸いです。
これらの知識を背景に、IT業界での転職やキャリアを考える際の参考にしてください。

私たち【FreeLans】では、未経験からIT・WEBエンジニアを目指す方を応援しています!応募から内定までをトータルサポートいたしますので、お気軽にご登録ください。

トップへ戻る(上向きの矢印)のイラストTOP