【書類選考】通過率UPのためのコツ!
「書類選考が通らず面接に進めない」
「職務経歴書の書き方がよくわからない」
「いったいどんなことをアピールしたらいいの?」
「初めての転職で不安」
「不採用が続いて落ち込んでいる」
こんにちは。『FreeLans』編集部ムラセです。
転職活動を行う上で、まず最初に立ちはだかる壁といえば【書類選考】ではないでしょうか。
一生懸命応募書類を作成し応募しているものの、一向に書類選考を通過できなくて途方に暮れている…そもそも転職経験がなく、応募書類のことがよくわからない…
今回はそんな方々に向けて、応募書類についての基本的なお話から、書類選考の通過率をアップさせるための効果的な自己PRの書き方などについて書いていきたいと思います。
この記事を通して、皆さんが自信をもって書類選考に挑んでいただけるようになれば幸いです!
【目次】
1.そもそも応募書類とは?
求人に応募すると、まず最初に【書類選考】が行われるのが一般的です。
応募書類って何が必要?という方もいるかもしれませんが、書類選考の際に用意する書類は、一般的に【履歴書】と【職務経歴書】の二種類であることが多いです。
ただ、IT・WEB業界への転職の場合は、さらに【ポートフォリオ】の提出を求める企業も多くあります。
ここではまず、履歴書と職務経歴書について説明していきたいと思います。
【履歴書】と【職務経歴書】の違い
まず二つの書類の大きな違いとして、履歴書は定型的なフォーマットがある程度決まっており、基本的にはそれに沿って記入します。
それに対し職務経歴書は、フォーマットが決まっておらずレイアウトから自由に作成できます。
A4用紙1~2枚程度にまとめるのが一般的と言われており、読み手にとって見やすく作成することが重要になります。
また履歴書には氏名や住所、生年月日、学歴や職歴、免許・資格などのプロフィールを中心に記入するのに対し、職務経歴書はこれまでの職歴や資格・スキルについてより詳しく記入します。
実際に職務経歴書では、
●あなたがこれまでどんな仕事をしてきたのか?
●どんな実績があって、どんなことが評価されてきたのか?
●どういうところがあなたの強みなのか?
●あなたの能力・スキルをこの会社でどう活かしていけるのか?
こういったところを採用担当者は見ています。
ですので、履歴書・職務経歴書の内容は応募する度に一から書き換えるものではないにしろ、その応募する企業のことをよく理解したうえで、企業が求めている人物像を意識し、自分の能力やスキルがその会社にどうマッチしているのかアピールできる書類にまとめることが重要です。
また基本的なことですが、誤字脱字など書類に不備がないかというのもとても重要なポイントです。
最近は書類をパソコンで作成する方も多いと思いますが、書類の提出日が変更してなかったり、押印箇所があるにも関わらず印を押し忘れていたり…そういったミスも絶対にしないように気を付けましょう。
郵送で送る際には送付状を付けるなど、逆に丁寧な印象を与えることができれば、それがプラスの評価につながります。
書類提出前のチェックポイント!
- ●書類の提出日は正しく記入されていますか?
- ●押印箇所に印は押してありますか?
- ●応募書類には送付状を付けることでより好印象に!
相手に見てもらいたい気持ちがしっかり伝わる書類を作ることを心掛けましょう!
2.自己PRをうまく書くコツ
履歴書や職務経歴書作成するにあたって、自己PRにどんなことを書いたらいいの?と悩む声もよく聞きます。
自分のことをアピールすることが苦手…という方も多いですよね。
でも難しく考えなくても大丈夫です!
自己PRを書くにあたっては、
●あなたのこれまでの仕事を通しての実績、評価されたこと、強み
●あなたの強みをこの会社でどう活かしていけるか?
●なぜこの会社に応募するのか?
ということを、採用担当者にわかりやすく伝わるように意識して作成するといいでしょう。
そのために、特に仕事を通しての実績などは、相対的に評価ができるような数字で表すと効果的です。
逆にイメージがわかない数字を羅列しても、あなたの実績が伝わりません。
例えば過去の営業の実績をアピールするときに、「目標達成率120%」とだけ書かれていても、採用担当者はイメージがわきません。
それが営業社員の中で何位だったのかまで書かれているとイメージがわきやすくなります。
さらに、実績を述べるだけでなく、どうやってそれを達成したのかについて、そのプロセスまで書かれているとより効果的です。
アピールできる数字がない…
具体的にアピールできる数字がないという方もいると思いますが、大丈夫です!
無理をして数字をアピールする必要はないのです。
もちろんなるべく具体的に書くことは重要ですが、採用担当者は書類から読み取れるあなたの人柄であったりも見ていますし、何よりこれまでの経験をどう活かしていけるかを伝えられることがとても大切です。
まずはあなた自身のことをしっかり整理することで、自ずとそこが見えてくると思います。
自分の経験の棚卸をすることで、あなたのどんなことがアピールできるかがわかるはずです。
例えば、
●これまでどんな仕事をしてきたか?
●なぜその仕事を選んだのか?
●どんな思いでがんばってきたのか?
●周りからどんなことを評価されたか?
こういったことから、あなたの興味や価値観を整理することができ、また、周りから感謝されたことを思い返すことで、自分でも気付いていなかった自分の強みを知ることができるかもしれません。
このように自分自身をよく理解することで、自分のどんなところが活かせるかのヒントになるのです。
つまり、書類選考を制するためには、自分自身のことをよく知るということが大切なのです!
3.退職理由をポジティブに変換!
転職するにあたって避けては通れない話題が、あなたの過去の退職理由です。
過去の退職の話題は、ネガティブなイメージもありできれば触れてほしくない話題かもしれませんが、転職するにあたっては絶対に避けては通れない話題でもあります。
ただ、もしあなたの退職理由が会社に対する不満だったとしても、それをそのまま相手に伝えることはどうしてもマイナスの印象を与えてしまいます。
ここで大切なのは、退職した理由が転職によって解消されるかどうかなのです。
ネガティブな退職理由をポジティブな応募理由に変換することができれば、採用担当者にも「あぁ、なるほど。だからうちに応募したのか。」と納得感を持ってもらえるのです。
そのためにはやはり、応募する会社のことをよく知ることが大切です。
まず、
●なぜその職種を選んだのか?
●どうしてそこに応募しようと思ったのか?
こういったことを整理することも大切です。
そもそも応募するにあたって、その仕事のことをよく理解しているということは大前提です。
自分の興味や価値観についてしっかり自己理解ができていれば、「だから私はこの職種を選んだのです。」と根拠をもって言えると思います。
さらに、その中でなぜこの会社を選んだのかを根拠をもって伝えるために、その会社がどんな会社なのかをよく知ることが大切です。
採用にあたっては、あなたの能力やスキルがどう活かせるかということだけでなく、あなたの考え方が企業とマッチしているかというところもとても重要なのです。
相手の会社の情報は徹底的に収集し、会社のことをよく理解しましょう!
4.ポートフォリオの重要性
IT・WEB業界へ転職をお考えの方には、書類選考の際に履歴書・職務経歴書と同時に提出を求められることが多いものに【ポートフォリオ】があることを最初にお伝えしましたが、実はこのポートフォリオが、IT・WEB業界での書類選考にはとても大きな影響を与えます。
ポートフォリオがあなたの採用を左右する!?
ポートフォリオとは、簡単に言うとあなたのこれまでの作品をまとめた作品集です。
特に異業種からの転職だったり、業界未経験の方にとってはポートフォリオがとても重要です!
なぜかというと、実際に今あなたにどんなスキルがあって、どの程度の能力があるのか…書類からは分からないあなたの実力や可能性を、採用担当者に具体的にアピールできるものだからです。
ですので、このポートフォリオがあなたの採用を左右することは十分に理解できると思います。
さらにポートフォリオは構成やデザインまでが評価の対象なので、ただ作品を羅列するだけではなく、見せ方にもこだわって作成することが重要です。
実際に採用企業によっては、むしろあなたの過去の職務経歴よりもこのポートフォリオの方を重要視するところもあります。
つまり未経験のあなたにも十分採用のチャンスがあるのです!
特に未経験からIT・WEB業界への転職をお考えの方は、ぜひポートフォリオの作成に力を入れてください!
5.前向きな転職活動のために
そもそも書類選考は何のためにするかというと、企業側が採用活動を効率的に行うために書類の段階である程度応募者を絞り込む目的があります。
ですので、あなたがどれだけ準備して書類選考に挑んでも「募集要件に合わなかった」「求めている人材と違う」などという理由で通らないことがどうしても起きてしまいます。
それはその会社と合わなかったというだけで、あなたが悪いわけではないのです。
でも、実際そうは分かっていても、不採用が続くと気持ちも落ち込んでしまいますよね。
自己効力感が下がってしまうと、きっとうまくいかない…と考え、行動する意欲も低下してしまうことで、どんどん負のループに陥ってしまいます。
自己効力感とは?
自己効力感とは「自分には達成できる能力がある!」ということを自分自身で認知していることを言います。
自己効力感が高ければ、どんな困難な状況でも自分ならきっとできるという強い気持ちを持ち続けることができるので、上手くいかない状況が続いても自分を信じ、前に進むことができます。
自己効力感については、心理学者のアルバート・バンデューラによって、次の4つの要因から形成されるといわれています。
- 1)遂行行動の達成-これまであなたが自分の力でやり遂げた経験や成功体験。これが自己効力感の形成に最も強い影響を及ぼすといわれている。
- 2)代理経験-自分自身で直接経験しなくても、ロールモデルとなるような人を見て学んだり、その人の話を聞くことでも自己肯定感を高めることができる。
- 3)言語的説得-周囲からの励ましをもらうこと。誰かに繰り返し認められたり励まされることでも、自己効力感は高まる。
- 4)情動喚起-自己効力感を保つためには落ち着いた心と体がとても重要。心身ともに落ち込んでいると、自己肯定感が低下してしまう。
あなたが困難な状況に陥った時、自分にはできない…とすぐに諦めてしまわないために、普段から自己効力感を高めておくことがとても大切です!
最後に…応募する企業はあなたの敵ではない!
これまで応募書類についての基本的なお話から、書類選考の通過率をアップさせるために効果的な自己PRの書き方などについて書いてきました。
今日まで何社送っても面接までたどり着けなかった方も、初めての転職で不安だった方も、自信をもって書類選考に挑んでいただけそうでしょうか?
書類選考や、そもそも転職活動に対して苦手意識を持っている方も多いと思いますが、応募する企業は決してあなたの敵ではないのです!
実際に書類だけであなたのことがわかるわけでもありませんが、あなたのことを知ってもらう第一歩として応募書類を作成するのです。
そして、採用担当者の方もあなたがどんな人なのか知りたくて応募書類に目を通しているはずです。
転職活動は企業とあなたのマッチングでもあります。
あなたにとっても企業側にとっても、この人とだったら上手くやっていけそうという相手に巡り合えることが、いい転職になるのだと思います。
書類選考はその第一歩です!あなたの転職活動がうまく行くことを願っています!